「うぅ・・・・あちぃ・・・・・。」
8月末の残暑の早朝、都内に住む大学2年生の上丘良平は目が覚めた。
暑さのためか喉は渇き飲み物を飲みたい欲求に駆られていた。冷蔵庫には飲み物が切ら
しており水道水は汚れていて飲む気にはなれなかった。
そのため良平は近くにあるコンビニで何か飲み物を買いに出かけようとしたのだが部屋
の扉を開けるとミルクの入った瓶が置かれていた。
(おっ、ミルクだ。なんで俺の部屋の近くに。まぁ、いいや。ありがたくもらっておこう)
良平はそうしてミルクを部屋に持っていき一気飲みした。
「ぷはぁー、なんておいしいミルクなんだ」
ミルクは冷たく良平の喉を潤した。
だが・・・・・
「うぐっ・・・・・うぁああああああぁぁぁぁ!!!」
ミルクをすべて飲み終えると徐々に頭痛や吐き気・目眩を伴いながら身体が熱くな
り自身の身体が収縮されるのを感じ意識が薄れ気絶した。
そして昼ごろになり良平は意識が朦朧としながら目覚めた。
(あれ・・・・俺どうしちまったんだぁ・・・・・・)
良平はゆっくりと立ち上がると偶然にも姿見を見てしまった。
「なっ・・・・これは!!」
そこには良平の姿はなく代わりに一人の小柄な美少女の姿が映し出されていた。そこに
うつる少女は黒髪ロングで清楚な雰囲気を漂わせており可愛らしかった。
良平が動くと姿見にうつる少女も同様の動作をする。
最初は戸惑ったのだが徐々に事態を飲み込むことができ、早朝に飲んだあのミルクが
原因で少女の姿になったことを理解した。