千春(倉芳)は目覚めると彼女の鞄に入っていた大きなハート型のチョコレートを朝ご
飯代わりに食べた。
「記憶によると、同じクラスの好きな男子に渡す予定だったようだが残念だったな。こ
いつは俺が頂いたぜw ははははwww」
千春(倉芳)はそうしてハート型のチョコレートを全て喰らい尽し、それが済むと学校
のほうに電話して体調不良ということで学校を欠席することにした。
「こいつ、確かチョコレートやお菓子を作るのが得意だったな。約束通りたくさん作っ
てもらおうじゃないか。へへへw」
・・・・と、そう呟きダイニングに行きハート型の小さなチョコレートをたくさん作る
ことにした。
千春(倉芳)は千春の脳の今までの記憶を頼りにスムーズに作業をこなしていき、いつ
も通りの彼女の味のチョコレートを大量に作ることができた。
「・・・・そうだ。良いこと思いついたぞ」
千春(倉芳)はそれを白い粉の入った小包みと同梱させ可愛らしい袋に入れた。すると
白い粉がチョコレートの砂糖のような甘い添付品だと錯覚させることができそれを大量
に密売することにした。
「へへへ。これならサツにもバレねぇーなw」
それを大量に作り終えると携帯電話を手にし子分である秀則に電話を掛け家に招待した。
数十分後、彼がやってきて家の中に入った。
「へぇ~、これ全部、兄貴が作ったんですかい!!」
「ああ、このお嬢さんの脳の記憶をたよりになw さっそくこいつを全部運ぶぞ!」
「わかりやしたぜ、兄貴!」
そうして二人は自動車のトランクに大量のブツ(白い粉が同梱されているハート型のチ
ョコレートの入った可愛らしい袋)を入れ彼らの家へ向かい一時的にそこに保管するこ
とにした。
その後のこと・・・・。
千春(倉芳)はそれら大量のブツを学校からの帰宅後や休日の昼間などに秘密の場所で
人相の悪い男性らに密かに配ることにした。
表向きは誰が見てもバレンタインデーのキャンペーンか何かに見せかけて・・・・・。