「倉芳の兄貴~、今戻りましたぜぇ」
「おう。御苦労さん。秀則」
扉が開き30代半ばくらいのサングラスをかけたチンピラ風の男性が入ってきた。
「お嬢さん。こいつの顔に見覚えはあるかw」
「誰よ・・・・その人・・・・・」
「そうか。覚えていないのなら教えてやるよ。こいつはお前を自動車で轢こうとしてい
た男だw」
「・・・・え?」
「ははは。実はこいつは俺の子分でお前をここに連れてくるための罠だったというわけ
さw あのときお前が『お礼がしたい』と言わなくとも俺が『私は医者で内部出血が酷
いからうちで治療して少しの間だけ安静にしていると良い』みたいなことを言って家に
誘い出してたんだがなw 一度やってみたかったんだ。正義のヒーローとやらをねww
ww ははははwwwwww」
「私を騙したのね・・・・・酷い・・・・・・」
千春は男性らを睨みつけた。
「くっくっくっ。女の子がそんな顔をするものじゃないよw さてと話も済んだ事だし
さっそく本題に入ろうじゃないか・・・・・。おい、秀則。・・・・お嬢さんを向こうの
部屋に運べ!!」
「ははっ!!」
秀則は倉芳の指示により牢の鍵を開け千春の身体を抑えた。
「いやぁっ・・・・・離して・・・・!!!」
「くくく。大人しくしてたほうが身のためだぞ!お嬢さん!」
千春の叫びも空しく二人の男性とともに地下牢部屋を去って行った・・・・・。