それから数週間後のことだった。
アキがいつになっても学校から帰ってこないということで母親の佳奈子は心配していた。
「遅いなぁ。あの子、何してるんだろう・・・」
だが、いつになっても帰ってこない。
アキの携帯電話にかけても電源が切られているようで全く繋がらなかった。
友達の家に遊びに行ってると思い電話をしたのだが今日は遊びに行ってないそうだ。
学校にもいないようでさらに心配になってきた。
夜の10時頃。
夫が帰ってきても一向にアキが帰って来る気配がない。
夫婦そろって娘の帰りを待つことにしたのだが一向に帰ってこず、晩ご飯をテーブルに
用意したまま、うとうとと眠ってしまった。
そして次の日の朝。
郵便受けで夫が新聞を取りに行くとそこに一通の手紙と録音テープが挟まっていること
に気が付いた。
その手紙にはこう記されていた。
『木枯佳奈子、久しぶりだな。俺だ。金堂秋夫だ。
お前の大切な娘は俺が預かっている。
娘の命が惜しければお前一人で○月×日の午後10時に
あの廃墟ビルにこい。
くれぐれも警察には知らせるなよ。
・・・・・金堂秋夫』
そして録音テープを再生してみると・・・・・
『ママ~、助けてぇ~、私、変なおじちゃんに捕まっちゃったよぉ~。おじちゃん、と
っても怖いよぉ~(><)』
『・・・・ということだ。娘の命が惜しければ警察に知らせずにお前、一人でこいよ!
いいな!!』
・・・・・
・・・・・
という風に念を押すかのようにテープにはそう流れた・・・・。
佳奈子は差出人の名前を見てあの時の悪夢のような出来事が脳裏に蘇ってしまった。
「え?うそ・・・・・金堂秋夫?確かあの人は亡くなったはずじゃ・・・・。でも確か
にあの男の声!・・・・私がいかないとあの子が危ない!!」
「とにかく警察に知らせなくて」
「ダメよ。通報したらあの子の命が・・・・」
「しかし・・・・」
「この手紙に書かれている通り私が一人であそこに行ってアキを連れ戻してくる・・・・」
夫は罠だといって何度も引き止めようとしたのだが佳奈子は自身の娘を助けるために一
人でそこまで行くことにした。
アキがいつになっても学校から帰ってこないということで母親の佳奈子は心配していた。
「遅いなぁ。あの子、何してるんだろう・・・」
だが、いつになっても帰ってこない。
アキの携帯電話にかけても電源が切られているようで全く繋がらなかった。
友達の家に遊びに行ってると思い電話をしたのだが今日は遊びに行ってないそうだ。
学校にもいないようでさらに心配になってきた。
夜の10時頃。
夫が帰ってきても一向にアキが帰って来る気配がない。
夫婦そろって娘の帰りを待つことにしたのだが一向に帰ってこず、晩ご飯をテーブルに
用意したまま、うとうとと眠ってしまった。
そして次の日の朝。
郵便受けで夫が新聞を取りに行くとそこに一通の手紙と録音テープが挟まっていること
に気が付いた。
その手紙にはこう記されていた。
『木枯佳奈子、久しぶりだな。俺だ。金堂秋夫だ。
お前の大切な娘は俺が預かっている。
娘の命が惜しければお前一人で○月×日の午後10時に
あの廃墟ビルにこい。
くれぐれも警察には知らせるなよ。
・・・・・金堂秋夫』
そして録音テープを再生してみると・・・・・
『ママ~、助けてぇ~、私、変なおじちゃんに捕まっちゃったよぉ~。おじちゃん、と
っても怖いよぉ~(><)』
『・・・・ということだ。娘の命が惜しければ警察に知らせずにお前、一人でこいよ!
いいな!!』
・・・・・
・・・・・
という風に念を押すかのようにテープにはそう流れた・・・・。
佳奈子は差出人の名前を見てあの時の悪夢のような出来事が脳裏に蘇ってしまった。
「え?うそ・・・・・金堂秋夫?確かあの人は亡くなったはずじゃ・・・・。でも確か
にあの男の声!・・・・私がいかないとあの子が危ない!!」
「とにかく警察に知らせなくて」
「ダメよ。通報したらあの子の命が・・・・」
「しかし・・・・」
「この手紙に書かれている通り私が一人であそこに行ってアキを連れ戻してくる・・・・」
夫は罠だといって何度も引き止めようとしたのだが佳奈子は自身の娘を助けるために一
人でそこまで行くことにした。