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そして早朝の4時頃のこと。
真面目 太郎により気絶させられた中年男性のもとにひとりの男性が現れた。

彼は中年男性の持っている銀色の腕輪と近くに落ちている少女が嵌めていた銀色の腕輪
を回収した。

と、そのときだった。

中年男性は目を覚ました。

「あ・・・・あんたか。すまねぇ。ちょっと変な奴が邪魔しやがってよぉ。あの嬢ち
ゃん逃がしちまった。もう1回・・・・もう1回だけチャンスをくれ」

中年男性はそう言うと彼は『次はないぞ!』と言わんばかりの冷酷な顔つきで中年男性を睨みつけ取り上げた中年男性に再び真なる入れ替え装置である銀色の腕輪を託しその場を去って行った。




そして午前11時頃のこと。
真面目 太郎はこの世界の巡回を一通り済ませ森林の中に停めておいた時空移動船で元の世界『真面目なサイト』に帰ろうとしていたのだが・・・・・・

「あ、しまった。電池切れだ。これは帰れそうにないな」

真面目 太郎は時空移動船の原動力である単3電池を買うため森林を抜け近くのコンビ
ニまで真面目な表情で歩いて行った。名前が真面目なだけに・・・・・

そしてコンビニに着いて電池を買おうとした時値段が予想外に高かったためそこで買う
のをあきらめた。真面目 太郎はお金の節約をしており無駄遣いが嫌いな性分だった
のだ・・・・・。

だがお腹がすいていたので仕方なくお握りを3個と紅茶を1本買って店を出ていった。

「仕方ない。電池は電気屋かホームセンターとかに行って買うとしよう」

真面目 太郎はそのまま道を歩いていると近くに公園があったのでそこで昼食を食べつつ少し一休みを
しようとしたのだがベンチに近づくと竹刀と単3電池が偶然にもそこにあった。

「お、これは我が魔剣『荒れ狂い次郎丸』と時空移動船の原動力じゃないか。ずっと探
してたんだぞ。なんでこんなものがここに・・・・・。はっ!!まさか組織が俺をこん
な不真面目な世界に留めさせるために・・・。そうはいかないぜ」

真面目 太郎はそう囁きそこに置いてある竹刀と単3電池を手にしその場を速やかに去り
、森林へ行き時空移動船の電池を交換し稼働させこの世界を去って行った。

そして元の真面目な世界に戻った真面目 太郎は家に着き昼食を食べた後、小屋に時空移
動船をしまうとそこにもう1本別の竹刀があった。

「あれ?ここにも我が魔剣『荒れ狂い次郎丸』がある。まぁ、いいか。時空の歪みとか
何かで2つになったんだろう」

真面目 太郎は真面目そうに囁き回収した新たな竹刀とともにしまうことにした。
名前が真面目なだけに・・・・・




昼の12時。真面目 太郎が去った少し後で公園に2人の少女が現れベンチに近づいた。
すると・・・

「あれ?私の竹刀がないー!!(それにさっき買ったばかりの時計用の電池がない)」

少女は自分の竹刀と電池が何者か(真面目 太郎)によって盗まれたということで泣き出しそうな表情
になった。

「仕方ないなー。私が一緒に探してあげるから」

「ありがとうございます。遠藤先輩・・・」

そう囁き竹刀を探し続けた。
もちろん異世界に行ってしまったそれらは見つかることはなく、あきらめて後々新しい竹刀と電池を購入することとなった。