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「へへへへ、うまくいったぞ。おい、大樹!もう出てきてもいいぞ。」

すると教室にもうひとつの霞の身体(魂の抜け殻)を抱えた香織(大樹)
がやってきた。

「大輔はこれからは木下霞として生きるらしい。これでお前は香織と付き合う
ことができるぞ。」

「あの・・・・・やっぱりこのまま香織ちゃんの中に入ってるよ。そうすれば付き合ってるような
気がするんだ。」

「・・・・そうか、それでも別にいいぞ。仕事も済んだし、そろそろ戻るとするか。」

聡は大輔の身体から離脱してもうひとつの霞の身体に入った。

「はぁ~~、同じ霞ちゃんでも俺のいる霞ちゃんのほうがムラムラ感が違うぜ。この身体は俺が
嫌らしい体つきにカスタマイズしたからな。胸だって・・・・・こんなに・・・・・・へへへへ。」

霞の身体に戻った聡はセーラー服の上から胸を揉みながら言った。

そのとき・・・・・・・。

「・・・・・ん・・・・・・うんっ・・・・・。」

大輔が立ち上がった。大輔の身体には魂が殻でありないはずなのだが動き始めた。

「はっ、聡様!おはようございます。」

「おお、目覚めたか。お前はこれから大輔に成りすまして生活してくれ。」

「はい、かしこまりました・・・・・。」

聡は大輔の身体に憑依したときに恵や美由紀のときと同じように聡の魂を分化してそれを植え
つけていた。これにより大輔は聡の忠実な下部となった。

幽体離脱を続けていて手に入れたこの能力はこの世界に来てから使うことができなかったのだが
再びこちらの世界で憑依を続けていて自然にできるようになっていった。

「じゃあな、大樹!」

「はい!いろいろありがとうございました!」

霞(聡)は学校を出て街を放浪し始めた。

「そういえば、ここは俺の住んでいる世界じゃなかったな。どうやって帰れるんだろーな。
たしか最後、この身体でオナニーに疲れ果てて眠りこんだら、いきなりココにいたから・・・・・
やっぱり、ものすごく疲れるくらい刺激を与えれば元の世界に帰れるのかな。まぁ、別に帰れなく
てもいいかな・・・。この能力さえあれば・・・・・・。」

そのとき・・・・・・。

「おっ、あれは・・・・。」

街を歩いていると前方にこちらの世界の聡と沙織が手を繋いで歩いているのが見えた。
霞(聡)は彼らのあとをストーキングした(後ろからきづかれないように密かについていった)。

彼らはレストランでディナーを済ませて駅に行き電車に乗りアパートに帰った。

聡は自分のアパートの鍵を開けて沙織を中に連れ出した。

「おお、俺の住んでいたアパートだ。懐かしいな。いい機会だから、この世界の自分にあって
みようかな。」

聡はアパートの階段の裏で霞の身体を離脱しこちらの世界の聡の部屋へ行った。
ドアをすり抜けると聡と沙織がテレビを見ながら寛いでいた。

こちらの世界の聡は奥手なのだろうか。一緒にいながらあまり手をつけようとしない。
聡は沙織に憑依することに決めた。