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「ふふふ、香織ちゃんの身体はどうだった?気持ちよかったでしょ
他人の身体に憑依するのは初めてかしら?」

霞(聡)は身動きが取れなくなった『香織』に言い放った。

「なっ、なんで俺のことがわかるんだ?」

「私もね、実は霞ちゃんじゃないのよ・・・・・・・。」

「そっ・・・・・そんな・・・・・・いったい誰なの?」

「・・・・・・俺の名前は永田聡。お前は何て名前だ?」

「お、おれの名前は工藤大樹。大山さんとは別のクラスなんだ。」

「どうして、その娘(香織)の身体に憑依しようと思ったんだ?」

「だって、1年のときから大山さんのことが好きでいつも遠くから
見守ってたんだ。なのに最近、違うクラスの柏木大輔ってやつと
付き合っていることがわかって許せなくて幽体離脱の薬を使って
この身体に入ったんだ。大山さんに成りすましてアイツと別れて
俺だけのものにしたかった・・・・・・。」

どうやら、この街(この世界)では香織と大輔は付き合っている
らしい。

「そうか、それは気の毒にな。俺も二人を引き離すことに協力するぞ。」

「えっ、いいんですか?」

「ああ。俺に任せておけ。ただ条件があるんだが・・・・・・・。
幽体離脱の薬をたくさんもって来てくれないか。大量に必要なんでな。」

「・・・・・あの・・・・・実はその薬は兄貴のものなので勝手に持ち
出したら怒られるんで・・・・・・ちょっと・・・・・・それは・・・・・・・。」

「そうか。それなら、これからお前の家に行こうじゃないか。話し合って
分けてもらおうか。」

「わかりました、ついてきてください。」

香織(大樹)と霞(聡)は大樹の家まで歩いた。
そして数十分後、大樹の家に着き、中へ入った。

「いいのか、このまま入って。」

「ええ、大丈夫ですよ。今日、両親留守なんで。」

階段をのぼり、大樹の兄のいる部屋まで案内された。

「ここです。ここが兄貴の部屋です。」

「へぇー、ここかぁ~。」

二人はノックして部屋の中に入った。
すると、中には20代後半くらいの女性が自慰をしている最中だった。

「どうした、大樹、今取り込み中だ。勝手に入ってくるなよ。」

「・・・・・・ごめん、兄貴・・・・・・。でもこの人が・・・・・。」

「ん?誰だ、お前は?」

「俺の名前は永田聡だ。薬を分けてもらいにきた。」

「へぇ~、お前もこの薬のこと知ってるのか。で、何に使うんだ。」

香織(大樹)と霞(聡)は事をすべて話した。

「なるほど、そういうことか。分けてやってもいいが、条件があるぞ。」
可愛い女子高生を15人ほどここに連れてきてくれ。そうしたら、分けて
やってもいいぞ。・・・・・・・そうだ、この薬を使ってくれ。」

霞(聡)は白い錠剤を手渡された。

「なんだ、これは?」

「その薬はある製薬会社から内定をもらうときに一緒についてきたものなんだ。
それを飲むと、相手にキスすることによってその相手の意思を操ることが
できる薬であって・・・・・・・・・幽体離脱しなくても、それがあると便利だぞ。」

彼は自分でやれば早く済むものを霞(聡)にあえてそれをやらせた。
彼は霞(聡)が幽体離脱できないということに気づいていて霞(聡)を
試そうとしていたのだ。


霞(聡)はその日、彼の家に泊めてもらい、次の日の朝、その薬を持ち出し、
女子高生15人を集めることにした。